モバイルオーダーの利用実態調査 ~64%がモバイルオーダーを利用!利用率90%の業態も~

2025.05.21

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あらゆる場面でモバイルオーダーが主流となっている昨今。飲食店に特化したモバイルオーダーを提供するダイニーモバイルオーダーを利用したことがある人の数は、2,000万ユーザーを突破している。(※1)本記事では、実際の来店客数や注文数に対して、モバイルオーダーはどのくらい利用されているのかについて、業態別・地域別・年代別と細かく分析し、明らかにする。

※1「飲食店での注文体験をもっと楽しくする「ダイニーモバイルオーダー」の利用者が2,000万ユーザーを突破!」(2024年10月24日プレスリリースhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000075.000043056.html

モバイルオーダーの利用率推移(2022年~2024年)

ダイニーモバイルオーダーにおいて、2022年から2024年の利用率推移をみる。注文数ベース(※2)でみると、2022年は57%、2023年は61%、2024年は64%とあり、毎年わずかではあるが、利用率があがっていることがわかる。

各年度時点での会員数の推移を記すと、2022年12月時点で約362万ユーザーに対し、2023年は約1,023万ユーザーと約2.5倍に増加。また、2024年は約2,600万ユーザーと急増していることから、単にモバイルオーダーを利用する店舗が増加したのではなく、モバイルオーダーの利用訴求をお客さまに促し、チェックイン(※3)率を上げている店舗が増加したことから、モバイルオーダーの利用率が増加傾向にあるといえる。

※2 注文数の総数のうち、モバイルオーダーで注文された数

※3 各自のスマートフォンでQRを読み込み注文を開始すること

業態別でみるモバイルオーダーの利用率

ダイニーモバイルオーダーは、焼肉や居酒屋など約20業態のおよそ3,000店舗が利用している。中でも、どの業態がモバイルオーダーの利用率が高いのかを分析すると、上記の結果となった。このことから、追加注文が複数回発生する業態は、比較的モバイルオーダーの利用率が高いと考えられる。店の混雑状況に左右されず、ユーザーが好きなタイミングで好きなものを注文できることが要因のひとつとなっているのではないだろうか。また2024年のモバイルオーダー利用率の平均は64%であるのに対し、業態別でみると7割以上を記録する店が多数あることがわかる。

地域別でみるモバイルオーダーの利用率

地域別の利用率は、上記の結果となった。当初は関東・関西など人口が多い首都圏のモバイルオーダー利用率が圧倒的に高い予想をしていたが、地域別の利用率における幅は56〜69%と、大差はみられなかった。また、上記の結果から平均利用率を算出すると63.9%で、2024年のモバイルオーダー利用率64%とほぼ同じである。この結果から、地域は関係なくモバイルオーダーは普及しており、一定数の利用者がいるということがわかる。

年代別でみるモバイルオーダーの利用率

年代別の利用率(※4)は、どの年代においても圧倒的に20代が高く、半数近くを占めていることがわかる。次に30代、40代と若年層から順にモバイルオーダーに馴染みがあるといえる。しかし次の表から、50〜70代においても、モバイルオーダーの利用率が高まりつつあるという意外な結果がうかがえる。

※4 ダイニーモバイルオーダーのユーザーを年代別に内訳

どの年代も、モバイルオーダーの利用者数は2023年に大きく増加している。中でも、2022年から2023年にかけてのユーザー増加率を算出すると、10代の11.8%に続き、70代の増加率は11.4%。60代は10.15%、50代は9.56%と、利用率が大きく伸びていることがわかる。また具体的な数字を見ると、2022年の70代の利用者は1,242人に対し、2023年には14,158人。60代は、10,773人に対して109,324人。50代は39,155人に対し374,229人と、50〜70代においては10倍以上となっているのだ。このことから、モバイルオーダーは各年代に合わせた活用方法や利用訴求を行うことで、一定のユーザー増加を見込めることが考えられる。

【調査内容】

対象:約3,000店舗(ダイニー加盟店)

期間:2022年~2024年